
パンツのタックとは?メリットや選ぶ際のポイントをご紹介

パンツを選ぶ上で「タック」は大事なポイントの一つです。
普段スーツを着る仕事をしている人には馴染みがあると思いますが、そうでない場合はあまり気にしたことが無いという人も多いかもしれません。
ここではタックのメリットや選ぶ際のポイントについてご紹介していきます。
スーツだけではなくカジュアルなパンツに取り入れられている事も多いので、是非商品選びの参考にして下さい。
タックとは

パンツのウエストのあたりにある生地を畳んだヒダのことです。
これは腕や、腰などひねった時に洋服が崩れないようにアソビを持たせるために施されます。
通常、このヒダはウエスト部分から、下方向に向かって入っています。
左右に1本ずつ、または2本ずつ入っているパンツが「タックパンツ」と呼ばれています。




上の2枚 CHRIS EASY PANTS 「RC29-ST-016」(タックなし)
下の2枚 CHRIS EASY TUCK PANTS 「RC29-ST-016T」(タックあり)
当店オススメブランド「RESOUND CLOTHING」の定番モデルのイージーパンツです。
上の画像と下の画像を見比べてみると、上の画像はシンプルでストレートな、下の画像の方はどことなく大人な雰囲気が漂っている印象を受けます。
下の画像をよく見るとパンツのウエストのあたりからタックが入っていますが、たったこれだけでも実際に見るともっと印象が変わります。
タックのメリット
・ゆとりが出る
パンツにタックが入っていると、ウエストや腰回りにゆとりが生じやすくなります。
細身のパンツを履いていると立っている時は丁度良く感じても、椅子に座ったりするともも周りが圧迫されて窮屈さを感じるという経験のある方も多いと思います。
もう少しゆとりが欲しいけどシルエットが太くなるのは好みじゃない、そんな時にタックが入っているパンツならすっきりとしたシルエットのまま適度にゆとりを持たせる事が出来ます。
またゆとりが出ることから着やせ効果も期待でき、スタイルアップにもつながります。
・デザイン
タックが入ることで上品であったり、よりスタイリッシュな印象になります。
また比較的季節を関係なく履く事ができるので1本持っておくだけで様々な季節のコーデを味わう事もできます。
「タック」「プリーツ」「ダーツ」 それぞれの違い
タックに似た折り目のデザインで「プリーツ」「ダーツ」というものがあります。
意外と違いが分かりにくかったりするのでそれぞれ違いもご紹介します。
プリーツ・・・
服の上から下まで1本1本直線状に折り目をつけてできたひだ。
あえてぐしゃぐしゃに折り目をつける「ランダムプリーツ」というものも中には存在します。
タックよりも長い折り目なのでさらに動きやすく、コーデに立体感が生まれるのが特徴です。
学生服のスカートをイメージしてもらうと分かりやすいかと思います。
ダーツ・・・
生地の一部分をつまんで折り込み、折り込んだ部分を全て縫ったひだ
織り込んだ部分を全て縫っているという所がタックとの違いです。
ジャケットと体のシルエットと揃えるためにジャケットの背中や胸の下あたりに施されている場合が多いです。
タックの種類
・ノータック

その名の通りタックが入っていないパンツを指します。
タックがないぶん、シンプルですっきりとした印象を与えられます。
ノータックのパンツは、ヒップからふとももにかけてのシルエットが細く、比較的ウエスト位置が低い傾向にあるのが特徴です。
細身の人やスマートな着こなしを目指す人などにおすすめです。
・ワンタック

ワンタックはパンツの左右に1本ずつ、タックが入っているもののことです。スラックスやチノパンに多く用いられるデザインで、上品な雰囲気を演出できます。
タックのメリットでもある動きやすさもプラスされます。
・ツータック

ツータックは、パンツの左右に2本ずつタックが入ったよりクラシカルなデザイン。
ノータックやワンタックに比べてさらにシルエットにゆとりがあり、着用時に窮屈さを感じにくいという特徴があります。そのため、動きやすさを重視する方や、体型ががっちりしている方などにおすすめのデザインです。
・アウトタックとインタック


さらにタックの入る向きにも種類があり、内側に倒れている「インタック」(画像左)と、外側に倒れている「アウトタック(別称:リバースプリーツ)」(画像右)があります。
インタックはクラシックな趣がありスッキリとした印象なのに対し、アウトタックは腰回りをゆったり見せる効果がありカジュアルな印象を与えてくれます。
選ぶ時のポイント
・スッキリとしたシルエットで履きたい、ピタッとした履き心地が好きな方
→ノータック
・少しゆとりを持たせたい、上品な雰囲気を出したい方
→ワンタック
・動きの多い場面で履く場合、がっちりとした体系の方、クラシカルなデザインがお好みの方
→ツータック
もちろん見た目の好みも大事ですが、機能面や動きやすさ等を重視する場合は以上のような選び方をすると良いでしょう。
選ぶ時の注意点
デザインや生地感はもちろん、特に気を付けたいのは「サイズ感」です。
大きすぎてしまうとダボついてだらしない印象になってしまう可能性が高いです。
反対にきつすぎてしまっても着心地が悪かったり、動きにくくなってしまいます。
ご自身の体系にフィットするサイズ感を選んで頂けるとスタイリッシュな着こなしと動きやすさを両立出来ます。
femtオススメのタックパンツ
CHRIS EASY TUCK PANTS [RC29-ST-016T]



定番モデルのスラックス型イージーパンツにワンタックが入ったモデル。
デニムをイメージした帯幅とホームベース型バックポケット、角度のあるスラッシュサイドポケットにはアイコンコインポケットが備わっています。
ドレスコードを意識したベルトループや後ろのベルトループにはホルダー用のDカンが付いています。
ドローコードは内側に入れ、ベルトなしでも穿くことができる仕様になっています。
素材は上品な光沢感があるシルクウールをイメージして作られた高機能ポリエステルが使用されています。
Martin 2TUCK PANTS [RC30-ST-035]

2023AWより登場の新作2タックパンツ「Martin」
フォーマルとカジュアルを融合させた一本。
ヒップのカーブのパターンに拘り股上が深く、ゆとりのある腰回りとワタリ、緩やかなテーパードシルエット。
素材はハリのあるミリタリーオックスの表面にキックバックに優れたトリコットに仕上げ、ジャージ に見えない高機能素材を使用しています。
シワになりにくく、速乾性にも優れています。
紳士な大人のスタイルとストリートスタイルのはずしとても活用できるアイテムです。